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柔軟に対応する、気が利いた配送担当でありたい
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ファクトリートーク

#06

自社で配送する強みを生かして

柔軟に対応する、気が利いた配送担当でありたい
-配送部 チームリーダー 成原忍-

自社の製品を自ら配送する紙加工会社はそれほど多くはない中、高津紙器は創業から配送を続けています。配送部のチームリーダーを務める成原に、自社配送の利点について聞きました。

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物流システムの発展は便利で快適な生活をもたらし、現代では欠かせないものとなっています。しかし、昨今では人手不足・宅配需要の増加・運送料の上昇など、さまざまな物流の問題が浮上してきました。そんな今、自社トラックで四国内への運送を続ける高津紙器の強みや今後の配送の在り方について、配送部のチームリーダーである成原に話をしてもらいました。

ずっと配送の仕事がしたかった

配送という仕事について語る成原

成原忍といいます。川之江の出身。今年で52歳になり、入社して10年ほどになるのかなあ。ずっと配送の部署におります。入社したきっかけは配送の仕事がしたかったから。
その前は15~16年くらいルート配送、ルート営業みたいな仕事をしていたけど、その業務がなくなってしまったので会社を辞めた。その後、他の仕事をしてみたんだけど、やっぱり外回りがしたいな、という気持ちが強くなって。そのタイミングでたまたま配送担当を募集していたので受けた、という感じ。うちの母親も高津紙器に勤めていたことがあったんです。
ずっと内勤をするのは好かんことはないんだけど。どちらかというと、外に出ている方が時間が経つのが早いしね。いろいろな人と会えるけん、ちょこちょこ話したりするのも楽しいし、息抜きにもなる。しんどくても体力には自信があったしね。

現在の業務は、一応配送の責任者という立場になっているので、配車が主体。配車というのは、配送先や荷量に合わせて車両やドライバーを割り当てることで、めちゃくちゃ忙しいところがあれば振り分けています。手が空いているほうに、とか。会社が残業をなるべく減らそうとしているので、効率の良さを考えたりして。元々は1日丸ごとがっつり配送をしていたけれど、今はちょっと余裕のあるポジションで、俯瞰して全体の動きを見ている感じかな。1日中得意先を回ることは今でもあるけどね。

配送チームは全部で7人。その中で出荷を主にしているのが2人。香川県にある高津紙器の豊中物流センターというところで出荷準備をすることもある。トラックは2トンが1台、4トンが4台か。2トンも大きさでいうと4トンと同じくらいあるからね。ルートは四国内やね。

高津紙器の製品を運ぶトラック

配送中にトラブルがあっても、すぐに補えるのは自社配送の強み

ー 現在の1日の業務を教えてください。

仕事の順番でいうと、前の日に次の日の荷物を準備して、トラックに積んで置いておくんですよ。翌朝は7時から7時半の間に来て、すぐに出発して、得意先を何軒か回って帰ってくる。それがだいたい正午くらいかな。午後からはお弁当食べた後に積み込んだりとか、中で片付けしたり、明日の準備をしたり。今は残業も減っているので就業は夕方くらい。何年か前は18時から19時くらいまで仕事してたかな。

配送する製品をトラックに載せるのも大事な仕事

運ぶのは紙管が7割くらい。あとは紙容器。どっちかというと紙管が多いかなあ。出荷先によってパレットでそのまま置けるところもあれば、ばらして指定の場所に置かなあかんところもある。ばらすほうがやっぱり手間だし、しんどいんですよ。けれど、僕は半分エクササイズだと思ってやっていた。そう思えなかったらしんどいだけでキツイかも。体を動かすのが嫌いじゃないから、エクササイズだと思っていたからできていたところはある。

さまざまな長さ・太さの紙管を製造。紙管の原紙には環境にやさしい再生紙を使用。

さまざまな長さ・太さの紙管を製造。紙管の原紙には環境にやさしい再生紙を使用。

出荷先で接点があるのは荷物を受け入れる担当の方。大きな会社であればあるほどいろいろな業者の出入りがあるので、その人たちとも話すことがある。仲が良い人が増えれば増えるほど仕事が楽になるんよな。「先行っていいよ」と車を停める場所を譲ってくれたりだとか。まじめな話もするけど、友達になったら勝ち、みたいなところが。

自社で配送することの最大のメリットは、何かあってもこまめに対応できるということ。各担当者は午前中だけで約2回、おおかた3回出ていくようになっていて、そのたび会社に戻ってくる。だから、何かトラブルとか、注文し忘れていたことがあっても、すぐ行けるような体制になっているというわけ。うちが数やサイズを間違えることもないわけではないし。どうしても忙しい時は営業部に頼むこともできる。

トラックに製品を積み込む成原

あとはお客さんと直で話ができるところかな。さまざまな情報を得られる機会は貴重。直接やりとりをするからこそ、こちらも置き場は丁寧にせなあかんという意識も強くなるし。
紙管を作っている同業者と出会うこともあるよ。他はどのくらいの割合で来よるんかというのが置き場に行ったらわかる。他社の人とでもわりと仲良くなれるんよな。うちが休みの土曜日はどれくらい来よるんだろうとか、最近忙しそうやな、というのから話し始めたりして。

スタッフ全員が本当に好き!

ー 10年間働いてきて、会社は変わった?

新工場ができたというんは大きいかなあ。前は今より狭かったので雑然としていて、物を選り分けるのに時間かかったけど、今はそれなりに広いからずいぶんと改善されたかな。衛生面でも掃除が行き届いているので、本当に良くなったと思う。あと、残業が減ったな。個人的には、仕事がしたいのに制限があるのはあまり好きじゃない。休みが増えたら金曜がばたばたしたりとかするし。その反面、休みたいとか5時で帰りたいという子もおるし、どっちをとるか、やけどね。

2020年に新しく設立した工場。衛生的な環境は食品・医療品製造レベル。

2020年に新しく設立した工場。衛生的な環境は食品・医療品製造レベル。

けど、変わらんこともあるよ。ワシは入社した時からずっと、社長からスタッフ含めて全員が好き。入ってすぐ快く受け入れてくれたことがうれしかったし、ここにいることができて運が良かったと思ってる。本当に全員好き(笑)。だからずっと仕事が楽しいし、人間関係がいいから仕事で少々無理言われても嫌にならないのかもしれない。

笑顔で仕事を語る成原

今後は、さらにちょっとでも効率良くできるよう精進したい。配送のチームはみんな能力があるし、仕事の早い子・遅い子もあるからそこをうまいこと効率良く、残業もなるべくなくして回せていけたらと。今日はちょっとこの出荷先の仕事が多いから残業になるかもしれんと思ったら、ワシがそこを代わって走ってやったり、誰か少ない人に振り分けてやったり。そのほか、倉庫の片付けも気にしている。どこに物があるか把握して、すぐ取れたほうが業務がスムーズやから。まあ、やってることはそんなたいしたもんじゃないけどな。配送の仕事はこれから先も続けていきたいと思っているんよ。

高津社長

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高津紙器工場の写真

高津紙器では、新工場の完成・南工場のリニューアルに伴い、これまで以上に衛生・品質管理を徹底し、お客様に安心した商品をお届けできるように努めています。実際、どのような取り組みを行っているのか、どのようなメンバーがものづくりをしているのか、工場のありのままの姿を、さまざまな社内取材を通してみなさまにお伝えしてゆきます。

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